愛犬の目の周りが茶色くなっていると、「かゆそう」「痛そう」と心配になりますよね?
こんなときはどうしたらいいのでしょうか。
病院に行く前に、原因は何か、解決方法があるのでしょうか。
この記事では改善方法についてお伝えしていきます。
涙やけは目の炎症や原因?涙やけのメカニズムとは?
愛犬の目の周りが茶色くなっているのは、涙やけのせいです。
涙やけが起こるのは、こんなメカニズムがあります。
・ゴミや毛などが目に入っていて涙の量が増えている
・涙を排出する鼻涙管(びるいかん)が詰まっている
・鼻炎などで鼻鏡が詰まっている
また、目にゴミや毛が入っていると涙の出る量が多くなります。
涙を排出する期間は正常でも涙の量が多いとうまく排出できなくなり、あふれてきてしまいます。
その結果、涙で炎症を起こして目の下の皮膚が茶色く変色するのです。
他には涙が排出される気管である鼻涙管や鼻の鼻鏡が詰まっていると涙やけになります。
涙やけは目が炎症を起こしている場合と、目の下の皮膚が炎症を起こしている場合、そして両方の場合があります。
それぞれの場合でケア方法が違いますので、気をつけましょう!
症状別の涙やけケア方法とは?自宅で簡単にできる方法を紹介
犬の涙やけのケア方法は、症状によって違います。
それぞれのケア方法をまとめてみました。
目が炎症を起こしている場合
・犬用目薬で保湿と殺菌
・目の周りの毛をカット
・ゴミが見える場合は綿棒で取り出す
目の周りが炎症を起こしている場合
・真の周りというか顔全体に白ワセリンを塗る
・目の下の毛を短くカット
・ホットタオルとマッサージで目の周りの皮膚をケア
このように目の炎症の場合は、目そのもののケアをします。
一方、目の周りの炎症の場合は目のケアというよりも、皮膚ケアをするようにしましょう。
犬の目の周りは人の目の周りと一緒でとてもデリケートです。
そして目の炎症と目の周りの炎症、両方がある場合は両方のケアを行ってください。
今はチワワやマルチーズ、ポメラニアンなどの目に毛が入りやすい犬種が人気となっているので、目の周りの毛のカットは大切です。
ところが、「顔の毛をカットするのは怖いから・・・」としたことがない飼い主さんもかなり多いのが現実です。
涙やけを起こしている場合は、高確率で毛が目に入っているのでカットするようにしましょう。
犬の涙やけ改善!目の周りの毛を安全にカットする方法
犬の涙やけを改善するには、目の周りを安全にカットする必要があります。
愛犬の目の周りの毛をカットするには、正しいカット方法を知っておくといいでしょう。
ここからは犬の顔の毛をカットする方法を紹介していきます。
実際にカットしてみよう!
まず、犬の顔の毛をカットする場合はペット用のハサミを用意してください。
人間用のハサミよりも小さく、刃先が丸くなっているので万が一目に入っても安全です。
また、人間のムダ毛よりも犬の毛の方が硬いのでよく切れるものがいいでしょう。
小動物用のはさみだと犬では切れない可能性があります。
犬猫用のはさみを使うのが理想的です。
また、コームもペット用のものを使ってください。
実際のカットの仕方はこんな感じになります。
1 ホットタオルを目に当てて目の周りの毛を柔らかくする
2 コームで丁寧に毛をとかし、ごみをとる
3 目にかかっている部分の毛だけをカットする
そして、カットするときははさみを必要最低限しか開かないようにしてください。
必要以上に開くと、それだけけがをする可能性が高くなるからです。
ほんの数mmだけハサミを開いて少しづつカットしていきましょう。
カットするのは目にかかる部分だけ。必要以上に短くするのはよくありません。
また、カットした毛は手で優しく払ってください。
目に入らないように気をつけましょう。
目の周りの毛を柔らかくしよう!
目の周りの毛をカットするためには、目の周りの毛を柔らかくすることが大切です。
目の周りの毛がガビガビにかたまっている状態でコームでとかすと、コームがひっかかり、愛犬が痛がって、コームでとかそうとすると抵抗するようになります。
かならずホットタオルで毛のガビガビをとって、柔らかくしてからにしましょう!
目の周りの毛をカットするのに必要なのは、こうした流れです。
安全にはくれぐれも気を付けて挑戦してみてください!
涙やけは目の炎症が原因なら冷やした方がいい?
人間の目の炎症は冷やすと気持ちいいですよね。
これと同じで涙やけが目の炎症が原因なら、冷やした方が治りが速いのでしょうか?
まず、人間と犬は体の仕組みが少し違います。
そして、人間の場合でも目の炎症は冷やすよりも温めた方が効果的です。
温めて血行を良くして優しくマッサージして炎症の原因である老廃物やごみを洗い流すのです。
犬の涙やけは冷やさない方がいいでしょう。
うちの愛犬は涙やけではありませんが、よく目やにが出ます。
目やにが出たときはできるだけホットタオルで拭きとって、ついでにマッサージをするようにしています。
マッサージが気持ちいいみたいで、おとなしくさせてくれますよ。
マッサージをするようになってから目やにの色が薄くなりました。
老廃物が流れている証拠ですね。
ケアや毛のカット以外では、目にいいベリー類をおやつであげてください。
生のベリー類をドッグフードにトッピングしてあげるのも良いですよ!
まとめ
涙やけの原因や解決方法についてご紹介していきましたが、いかがでしたか。
涙やけは犬の種類によってもできやすい、できにくいというのもあります。
やはりどうしても顔の毛が長い犬がなりやすい傾向にあります。
また、目自体の炎症が原因のときと、目の周りが炎症のときとで処置方法も違いますが、どちらの場合も目の周りの毛が原因の一つでもあります。
涙やけが気になるときは、目の周りの毛はマメの手入れをするようにしましょう。
また、マッサージも有効なので、ホットタオルで目をあたためてからマッサージしてあげてくださいね。