犬の涙やけというと、大体両目になるものですが、片目だけ涙やけになる子もいます。
片目だけが涙やけになってしまうのは病気のサインなのでしょうか?
犬の片目だけの涙やけは、どんな原因でなってしまうのでしょうか?
これらについてお伝えしていきたいと思います。
片目だけの涙やけは病気のサイン?それともたまたま?
涙やけが片目だけなってしまう原因は、次のようなことが考えられます。
○感染による炎症
炎症があるときには目やにや涙が大量に出てしまいます。
その結果、涙やけになることも多いです。
感染による炎症は、片目にだけなることも多いです。
結膜炎、角膜炎、眼瞼炎などの病気があります。
○逆さまつ毛
まつ毛が逆さまに生えてきてしまって、目に刺さる病気のことです。
これが両目ともなる場合もありますが、片目だけなっている場合もあり、そういった場合は片目だけ涙やけになったりします。
片目だけが涙やけになっても特別な対策は必要ありません。
片目だけの涙やけの原因で一番多いのは、逆さまつ毛やごみが目に入っていることです。
こうした原因なら目で見てわかるので、愛犬の目をよく観察してみてください。
目にゴミや毛が入っているときは、人間が使う「アイボン」のような洗眼液があれば、そういったもので愛犬の目を洗うといいでしょう。
犬用のアイボンはない?愛犬の目を洗う方法
片目だけの涙やけは、片目にゴミが入っている可能性があります。
人間ならこんなとき「アイボン」が便利ですが、犬用のアイボンはないのでしょうか?
調べてみると、「Eye Rinse for Dog」という犬用の洗眼液がありました。
これなら安心して愛犬の目を洗うことができます。
片目だけの涙やけの場合は、この洗浄液で目を洗ってあげましょう。
また、「アイボン」を犬の目を洗うのに使っているという人もいるみたいですが、ネットでは賛否両論別れています。
基本的に「犬には犬用かペット用のものを使う」という標識があるので、人間用のものは使わない方がいいでしょう。
目薬なども人間用の目薬と犬用の目薬は成分がほとんど同じですが、それでも万が一の時のために犬用・ペット用のものを買ってください。
犬と人間が共通して使えるものは、無添加のものです。
無添加の保湿クリームや食べ物、飲み物は共用しても大丈夫ですよ!
また、目の周りの毛や皮膚をケアするのは洗眼液ではなく、保湿クリームにしてくださいね。
犬用の洗眼液とアイボンは成分がどう違うのか比較
犬用の洗眼液と人間用のアイボン。
成分がどう違うのかを比較してみました。
○Eye Rinse for Dog
・ホウ酸 弱い殺菌作用と防腐作用がある
・ろ過水 不純物がない水
・ホウ酸ナトリウム 弱い殺菌作用と防腐作用がある
・塩化ナトリウム 皮膚の洗浄や気管支粘膜の洗浄をする
○アイボン
・イプシロン―アミノカプロン酸 炎症を抑える
・アラントイン 角膜を修復する
・グリチルリチン酸二カリウム 炎症を抑える
・クロルフェニラミンマレイン酸 抗ヒスタミン作用
・ビタミンB6 代謝を促進する
・トコフェロール酢酸エステル 血行促進の働きがある
・コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 角膜を保護する
このように、2つの洗眼液は含まれている成分が全く違います。
ここまで違うとかなり不安ですよね?
どんなに目にいい成分でも、化学成分が大量に使われているアイボンを愛犬の目に毎日使うのは、なんだか気が引けます。
洗眼液を使うのであれば、犬の目の健康にいい「Eye Rinse for Dog」にしておいた方がいいでしょう。
犬の片目の涙やけは体のバランスが悪いから?愛犬の体のバランスを整えよう
涙やけ以外もそうですが、どんな症状でも片方だけ出るというのは体のバランスが崩れている可能性があります。
愛犬が片目だけ涙やけになっているのは、片方の目の周辺にだけ老廃物が溜まっているのかもしれません。
そこで、愛犬の体のバランスを整えるマッサージをしてあげましょう!
○顔のマッサージ
・指の腹で顔の中心から外側に向かって優しくなでる
・顎の下も指の腹で中心から外側に向かってなでる
・鼻先から額に向かってなであげる
・耳の付け根から先まで親指と人差し指、中指で軽くつまむようにマッサージする
○背中のマッサージ
・背中の骨を挟むように親指の腹で押す
・首の付け根からお尻に向かって少しづつ押していく
・押すときはゆっくり2秒カウントして指を離す
このように犬のマッサージは軽くやさしくすることが大切。
マッサージをするときは、左右対称に行いましょう。
犬も人間と同じで、姿勢の癖や習慣で体のバランスが悪くなります。
うちの子も長い時間お座りしていると、右に足を崩してしまう癖があるので、お尻周りを重点的にマッサージしています。
愛犬の癖に合わせてバランスが崩れているところをマッサージしてあげましょう!
まとめ
片目だけ涙やけになってしまった場合は、まずは逆さまつげになっていないか、ごみが入っていないかを確認してください。
そしてごみが原因であれば、洗眼液で目を洗ってあげてください。
洗眼液は、人間用のものではなく、ペット用のものを使うようにしましょう。
それでも治らないときは、結膜炎などにかかっている場合もありますので、その場合はきちんと病院で診てもらいましょう。